御本尊に一番近い「彩色餅(さいしきもち)」の隣に「桟木(さんぎ)」構造をもつ落雁の御供物「白雪香(はくせっこう)」がお供えされます。

当初、純白に煌めく「白砂糖」は得も言われぬ神秘性を人々に与えたこと。

そして、親鸞聖人の御命日が極寒の季節で、雪が降り積もる日であったこと。

そのご遺徳を偲ぶご法要「報恩講(ほうおんこう)」にお供えされる「白砂糖と糯米」の御供物を「白雪香(はくせっこう)」と名付けられました。

いつしか本願寺が永らく発展しているという慶事となり、「紅白」でつくられるようになりました。

糯米に熱を加えて旨味を引き出してから粉状にして(寒梅粉)「砂糖」と混ぜ合わせた純白の生地を、装飾彫刻のないシンプルな木型で打ち出して「白雪香」の部品をつくります。

「白砂糖」と「粉状の糯米」を混ぜ合わせた純白の生地はまさに「白雪」のような質感であること、それがそのまま御供物の名前になっているのですから今日の日本に伝わっている「落雁(らくがん:お米を使用した干菓子)」のはじまりは、本願寺の「白雪香」であった可能性も否定できません。

古来より日本では特別な意味を宿す「糯米」と外来品でとてつもなく貴重で入手困難であった「砂糖」を組み合わせたわけですから。